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白木の「新帰元」と「空」の意味

お葬式の際に使われる本位牌に魂が入るまでの仮のお位牌。

白木のお位牌に書いてある文字について最近質問を多く受けます。

「新帰元」とは故人様がこの世のお務めを終えられ、「新たに仏様の世界にとお帰りになる」という意味です。

「空」は仏教の考えで、それは世の中の万事万物はみな因縁(因果関係)によって起こる仮のもので、実体がないことを意味します。空を理解することは悟りであり、それは仏ということでしょうか。空は、主に曹洞宗が戒名の上に置く字として使います。

「新帰元」や「空」は、ともに「成仏」を文字で表していて、白木の仮位牌に書くのは「新しく仏様になりました。」という意味であると考えられます。

また、白木の位牌が2つあることについての意味についてもよく聞かれます。

昔、まだ土葬だった時代はお葬式を行ったその日のうちにお墓に埋葬することが一般的だったようで、片方のお位牌はお墓に、もう片方は家において49日までお祀りするために2つ必要だったそうです。葬儀後火葬してお骨にすることが主流となった現代でも白木のお位牌は2つ用意するという習慣が残っている地域が多いようです。

関東平野と渡良瀬川の豊かな自然に恵まれた古都足利市。
栃木県の南端にある都心からアクセスしやすい場所。龍雲寺はそんな足利の東、
フラワーパーク近くの少し奥まった場所にある静かな歴史あるお寺です。

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