龍雲寺の興り
「鎌倉時代から続く
古都足利の古刹寺として」
龍雲寺はもともと元久二年(1205年)に戦死した有名な武将、畠山重忠一族所縁の菩提寺として建立されたと伝えられています。 江戸時代には三代将軍家光から坂東の御朱印を賜った由緒あるお寺です。 足利市の指定文化財である天井絵をはじめ、数々の歴史ある寺宝を擁しています。
明鏡山の歴史
「その昔、龍が鏡を落とした
御霊山明鏡山」
当山の開祖石雲和尚は静岡より巡礼の最中足利の地までたどり着きました。 下野は大窪(大久保町の旧名)のこの地にて供養をしていたところ雲の切れ目より雷とともに龍が現れ、その手に持った円鏡を山に落とし、いずこへか去って行ったといいます。 円鏡は鏡石となり、開山和尚はこの地を「明鏡山」と名付けました。 龍が落とした鏡石はいまでも「明鏡山」のとある場所に佇みお寺を護ってくれています。
「花咲き鳥が鳴く、
自然豊かで心休まる時間」
あしかがフラワーパーク近く、三方を山に囲まれた地形
龍雲寺は栃木県足利市の東の地、「あしかがフラワーパーク」に近い場所にあり、境内には桜や百日紅、彼岸花などの花々が一年を通して咲き誇ります。 また、高台の墓地からは関東平野を見渡せ、冬の空気が澄んだ日は富士山も望む事ができます。 お寺の三方を山に囲まれたすり鉢状の地形のため、鳥や虫の鳴き声がよく反響し、目だけではなく耳でも感じられる自然豊かな環境が特徴です。
龍雲寺所蔵
足利文化財
足利の歴史と歩んできた
龍雲寺の寺宝の数々
歴史の町、古都足利が誇る文化財。
龍雲寺にも指定の文化財が数多くございます。
毎年秋にある足利市の文化財の一斉公開という行事に合わせて皆様に解放しております。
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足利文化財「天井鳥獣板絵」
龍雲寺の指定文化財である天井板絵。菩提座と大間の二つの部屋は格天井となっており 特に天井中央には寺の名にふさわしく八大竜王の姿が雄々しく描かれている。今から約180年前の作品。
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足利文化財「釈迦大涅槃図」
お釈迦様の涅槃の様子を描いた大掛軸。京都の仏画師である岡本治郎左衛門による200年近く前の作品。当時は乗り物など無く、何人かで担いで歩いてきたと記録があります。
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足利文化財「鎌倉時代五輪塔」
龍雲寺の西側、歴代住職墓地の前にある鎌倉時代後期の様相を残す貴重な五輪塔。疑石灰製、足利市の指定文化財。
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寺宝「勝軍地蔵」
十九夜堂に安置されている白馬に跨がった勝軍地蔵様。足利の文化財一斉公開対象。