「龍雲寺の天井板絵」
龍雲寺本堂外陣の天井の格間に描かれた板絵。南北455cm、東西635cm、格間は中央一間、周囲8間。 南北11列、東西7列の格間をつくり、十七畳の板絵の中央部には墨絵の「八大竜王」、 その四辺に「十二支」、その周囲にさまざまな「花・鳥」を彩色で画く。中央の龍の画には「驥斎安真画」と 朱印が押されています。江戸時代後期の力作で全体的に彩色豊かで優美な作品です。板絵であるが保存状態は良好。
「八大龍王」とは
八大竜王、八大龍王(はちだいりゅうおう)は、天竜八部衆に所属する竜族の八王。法華経(序品)に登場し、仏法を守護する。 霊鷲山にて十六羅漢を始め、諸天、諸菩薩と共に、水中の主である八大竜王も幾千万億の眷属の竜達とともに釈迦の教えに耳を傾けた。
釈迦は「妙法蓮華経」の第二十五 観世音菩薩普門品に遺されているように「観音菩薩の御働き」を説いた。その結果、 「覚り」を超える「阿耨多羅三藐三菩提、無上正等正覚」を得て、護法の神となられるに至った。